ショコラ&バニラ: 『「午前8時! 起床!」\n「午前8時。起床」』 時雨: 「ショコラ、バニラ。朝ですよーおきなさーい」 ショコラ: 「んぁ……? しぐれちゃん……もうあさ……?」 バニラ: 「うむぅ……わたしのしかばねを、こえてゆけ……Zzz……」 時雨: 「まだまだ仔猫ちゃんたちねぇ。まったく手間がかかるのですからー」 時雨: 「――水無月流起床術、その三十二。隔靴掻痒」 時雨: 「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ」 ショコラ&バニラ: 『「「にゃはははっははははははっはははははh!!」」』 時雨: 「こーちょこちょこちょこちょこちょこちょー」 ショコラ&バニラ: 『「「にゃーっはっははひいぃいぃあああっはっはっははは!!!!」」』 ショコラ: 「ご主人さまー! 朝です、朝ですよー!」 バニラ: 「あれ、ご主人いない。覚えたての起床術が不発」 時雨: 「あらあら、今日も洋菓子の修行ですかねぇ」 時雨: 「と言うことは、今日はお父さまもお母さまもいらっしゃらないので家には私たちだけですね」 ショコラ: 「あらま。じゃあ今日はご飯も自給自足なんだねー」 バニラ: 「最悪は一日くらい食べなくても死なないしね」 時雨: 「はぁ~……最近兄さまが構ってくれないので、兄さま成分が不足して欲求不満です~……」 ショコラ: 「欲求不満って知ってる! えっちなやつだ! 時雨ちゃん、朝からえっちだ!」 時雨: 「ふふふ、それほどでもないわよ? このくらい妹の嗜みです。ぽっ」 バニラ: 「でも布団が温かい。ご主人が姿を消してからまだそう時間は経ってない模様」 ショコラ: 「どれどれ、ふむふむ。確かにまだあったかくてご主人さまの匂いがして気持ち良いにゃぁ~♪」 時雨: 「くんくん、くんくん。確かにこれはスパイシーな兄さまの残り香……♪」 時雨: 「香水にして私が独占したくなりますね、うほほ、うほほほほっ……!」 バニラ: 「私も仲間外れは寂しい。おふとん入る。もぞもぞ」 ショコラ: 「にゃっ! 枕は、枕はショコラのものですよ時雨ちゃん!」 時雨: 「くす、シーツの素晴らしさがわからないとはショコラも青いですねぇ」 時雨: 「あとで新品と交換しておくとしましょう」 バニラ: 「うーん、ご主人のおふとんも悪くない……眠くなってくる……」 ショコラ: 「そう言われればショコラも……また夢の続きがおいでおいでって……」 時雨: 「兄さまの魔性の香りが……そうさせ、るの……で、す……」 ショコラ&バニラ&時雨: 『「「「Zzz、Zzz」」」』