バニラ: 「にゃぁ……ごしゅじん……ちゃんと、満足してくれた……?」 ショコラ: 「デートの最後まで……ショコラたちは、恋ネコらしくできましたか……?」 嘉祥: 「ああ。ショコラもバニラも、可愛かったぞ? よしよし」 ショコラ: 「あは……それなら良かったです……♪」 バニラ: 「ん……ご主人が満足なら、いい……♪」 ほとんど寝ぼけたまま、 ごろごろと喉を鳴らしながら頬を擦り寄せて来る。 俺も甘いまどろみの中で浮かびながら、 二匹の頭をそっと撫で続ける。 嘉祥: 「明日、起きたらみんなで一緒に風呂入って」 嘉祥: 「髪も身体も、綺麗に洗ってやるからな」 ショコラ: 「嬉しいです……一緒に、お風呂……ふふ……」 バニラ: 「髪も、ちゃんと乾かして欲しいにゃぁ……」 嘉祥: 「ああ、もちろん。ちゃんとブラッシングも」 ショコラ: 「ご主人さまに、大事にしてもらえるの嬉しいにゃぁ……♪」 バニラ: 「家ネコ以上に、恋ネコの幸せ……♪」 もにょもにょと口元を緩めながら。 寝言と変わらないトーンの声をくすぶらせる。 二匹の頭をそっと抱き寄せて、 ありったけの愛おしさを込めて耳元で囁く。 嘉祥: 「……これからも、三人で頑張ろうな」 ショコラ: 「はい……ご主人さまと、ショコラと、バニラで……」 バニラ: 「うん……きっと楽しくて、幸せだね……」 嘉祥: 「ああ、きっと楽しくて、幸せだな……」 愛しい恋ネコたちとそんな約束をして。 いつの間にか幸せな時間に溶けて眠りについていた。