nekopara-scripts/vol0/jp/00_05.txt

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ココナツ&アズキ: 『「午後12時、洗濯物」\n「午後時、洗濯物」』
シナモン: 「ん~っ……! 物干し竿に、手が届かないよ~……! これじゃお洗濯ものが干せない~……!」
ココナツ: 「いいよシナモン。高いところはぼくに任せて、洗濯物広げて渡してくれる?」
シナモン: 「うん、ありがとうナッちゃん♪ ナッちゃんは年下なのに頼りがいがあるなぁ~」
ココナツ: 「メインクーンだから身体が大きいだけだよ。こういう時は便利だけどね? あはは」
シナモン: 「でもシャワーも浴びてサッパリ出来て良かったよね~。濡れたままじゃ一日気持ち悪かったし」
ココナツ: 「そうだね。時雨さまも、あんな装置をトイレに付けるなら一言教えてくれればいいのに」
シナモン: 「あはは、そうだね~。そうすればあんなことにならなかったのにね~……ん?」
シナモン: 「あ、蝶々だ。蝶々が飛んでるー」
ココナツ: 「ほんとだ、蝶々がひらひらと……目の前を、誘うみたいに……」
ココナツ: 「…………(そわそわそわ、うずうずうず)」
ココナツ: 「はっ! いけないいけない、ぼくは立派なネコなんだから! 蝶々くらいで惑わされちゃだめだっ……!」
ココナツ: 「色即是空、空即是色……! 明鏡止水、油断大敵……! ぼくは大人、ぼくは大人……!」
ココナツ: 「気にならない、ちょうちょなんてヒラヒラしてても目の前を飛んでても気にならない気にならない気にならない……!!」
アズキ: 「アタシのこの手が真っ赤に燃える! ちょうちょを落とせと轟き叫ぶ!」
アズキ: 「ばあああああああああくぬぇつぅ、アズキィィっっ、フィンガアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」
ココナツ: 「ぎにゃあぁっっっ!!!!!」
アズキ: 「チッ、逃がしたか! 次は外さねぇぞ! くらいやがれ!!」
アズキ: 「金と遊びだけが友達だ! にゃあぁあぁぁぁん、ぱあぁあぁあぁんちぶべらぁっっ!!?」
アズキ: 「てめぇメインクーンごときが何しやがる!! いてぇじゃねーか!!」
ココナツ: 「ぼくのセリフだこのマンチカン!! なんでいきなりあんな助走つけてネコパンチするんだよ!!」
アズキ: 「テメーがそこに突っ立ってんのが悪ぃんだろーが!」
アズキ: 「でけー図体と一緒にネコの誇りまで失くしちまったのか!? あぁんっ!?」
ココナツ: 「そっちこそ豆チカンのくせに無理してリーチのないネコパンチ振り回すからだろ!?」
ココナツ: 「てかぼくがいるんだから避ければいいじゃんか!! なんでそのまま突っ込んでくるんだよ!!」
アズキ: 「うるせーやんのかテメー! ちょうちょの前にテメーからぶっ潰すぞ!」
ココナツ: 「いいよ、たまにはお灸据えてあげる! ごめんなさいって言うまで関節締め上げるからね!?」
ショコラ: 「おぉおぉっ……! 目にも留まらぬアズキちゃんのフットワーク……! 残像、残像が見えるよ……!!」
シナモン: 「あ、でもすぐ捕まったね~。そこから流れるような足4の字固めだ~」
シナモン: 「うーん、ナッちゃんは相手が悪いよね~。まぁアズちゃんが明らかに悪いし仕方ないかなぁ~」
メイプル: 「ほんとーにあの2匹はケンカばっかして飽きないわねぇ」
バニラ: 「元気なのはいいこと。元気があれば何でも出来るって聞いたし」
時雨: 「ふにゃぁ~ん……♪ 洗濯物を干すことをダシに兄さまのお布団にくるまれるのは極楽、極楽ですにゃぁ~……♪」
時雨: 「このまま時が止まってしまえばいいのに~……♪ うふふほほほあははは~……♪」